アンティーク陶器の貫入やカフェオレボウルに入るポッチについて | |
当店で扱っているアンティークの陶器のディテール部分に「しみ、汚れ」または「細かいライン」があります、という説明文がつくことがあります。 ↓写真:貫入の一例 |
|
貫入とは陶器を焼いたときに生じるひびで、陶器(土)と釉薬との収縮比率の違いからできるものです。 東洋の、特に茶器では、この貫入をアンティークの味として容認していることが多いので、わざと貫入が入りやすいように釉薬を調整したり、墨を流し込んだりして貫入を目立たせたりもします。 |
|
↓写真:左/ポッチの一例、右/3点ゴタク |
|
陶器を焼くときに、一気にたくさん焼けるように、陶器を重ねて窯に入れて焼いていたのですが、本当に重ねてしまうとくっついたまま取れなくなってしまいます。 ですので、陶器の間に、この写真のような3点ゴタク(英語でStiltsといいます。写真右。)を入れ、陶器を守りながら焼きました。 この足の部分が陶器を焼いている間に釉薬をはがしてしまうことがよくあります。 このはがれたところから、長い間の使用により食品の色が染みて、しみができます。 今現在では、この3点ゴタクはほとんど使われることはないので、このようなポッチが入っていない陶器がほとんどですが、このポッチが入っていることはダメージではありません。 |